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アメリカの4年制大学

アメリカには4,000校を超える4年制大学が存在しています。大きく分けて、総合大学(私立・公立)、専門大学、教養課程を学ぶリベラルアーツと呼ばれる文系の大学があります。全米に散在する4年制大学はどの学校も独自性に富み、それぞれが異なる顔を持っています。総合大学が最も多く、一般的です。

アメリカの大学には世界的に知名度が高く、レベルが高い大学も数多くありますが、必ずしもそれらの大学だけが良いカリキュラム、教育を提供しているわけではありません。コミカレ同様、学校によって強い分野は様々ですし、伝統を重んじる学校やモダンな校風の学校などその特徴は千差万別です。

州立と私立

一般的に州立の大学の方が規模が大きく、中には学部生だけで3万人を超えるマンモス大学もあります。州立の場合、納税者への還元ということもあり、その州に住む学生は他州からの学生に比べて割安の授業料で受講が可能ですが、留学生は授業料が割高で、別途費用がかかる場合があります。

私立の学校は規模が小さく、それぞれ1万人程度の学校が多いですが、卒業生からの寄付金もあり施設・設備が充実しています。州立とは違い、留学生と現地の学生で授業料に大差はありません。

取得できる学位・資格

4年制大学を卒業すると、Bachelor Degree (BA/BS)、学士号が与えられます。卒業後、アメリカで就労ビザ(H-1B)を申請する人には必要な学位です。
平均的に、卒業には120~130単位(セメスター制の場合)が必要です。

学費

州立の大学では$10,000~$20,000くらいが平均と言われています。私立では州立の大学に比べると高く、$16,000~$30,000程度。アイビーリーグなどの私大の場合は$30,000以上が必要です。

入学条件 (1年次入学の場合)

留学生の場合、最低限の英語力があることを示す必要があるのでTOEFLのスコアを提示しなければいけません。必要なTOEFLの必要スコアは学校によって異なりますが、多くの大学では61~100(iBT)程度が求められます。しかしこれは入学選考基準となる条件の一つであり、TOEFLさえクリアしていれば入学が許可されるわけではありません。

その他、高校での成績証明書や推薦状、課外活動なども総合的に考慮された上で入学審査が行われます。ただし、入学基準・条件も学校によって異なり、中には留学生であってもTOEFLではなくSAT(大学進学適性試験)やACT(全国共通テスト)のスコアを要求する大学もあるので、自分が目指す大学の入学条件を確認することが大切です。

コミカレから3年次へ編入

留学生を始め、多くの学生は最初の2年間をコミカレに通って一般教養を学び、3年次から4年制大学へ編入するパターンがよくあります。これは、コミカレのほうが費用が安く抑えられるためで、特に留学生の場合はコミカレ在学中に英語力を養い、4年制大学に入って専門科目を習う際に授業についていけるだけの英語力をつけておくという利点もあります。編入の場合、TOEFLのスコアは必要ないことがほとんどです。

クラスのサイズ

大学によって異なりますが、5~6人程度のクラスから、インパクトコース(人気があるコース)になると500人以上の学生が講義を受けています。殆どのクラスにTA(Teaching Assistant、教授のアシスタント)がおり、大きなクラスになるとTAが5人以上いるクラスもあります。授業とは別にTAが受け持つ「ディスカッションクラス」があることもあり、ここでは少人数で授業の復習やグループワーク、ディスカッションなどを行います。

Major(専攻)

日本では大学に入学する以前に専攻学科を決めておき、一旦入学すると卒業まで同じ学科に属することになりますが、アメリカは専攻を決めずに入学することもできます。日本にはない専攻学科もありアメリカの大学には自分の学びたい分野の専門学科が必ずあるとさえ言われています。入学した後にもまだ専攻が決まらない学生には、専門課程を学ぶ3年次までに専攻を決めなおすチャンスがあるということもアメリカの大学の大きな特徴のひとつ。また、2つの専攻を同時に学ぶ「ダブルメジャー制」があることも世界中から留学生を集めているアメリカの大学システムの魅力です。

プロベーション

プロべーション制度はアメリカ特有の監視制度で、学生が2学期続けて成績不良(GPAが2.0以下)の場合、プロベーションにかけられます。プロベーションになると、その学期は監査期間になり、もし、その後もGPAが上がらず2.0以下であり続けると、退学になる制度です。プロベーションにかけられた場合、一般的に、なぜ成績が悪いのか(クラスについていけていないのか)、次の学期でどのように成績を上げるのか、などエッセーを書くなどアピールし、学部会で審査されます。

大学の図書館

大学図書館は研究、教育の支援を目的として作られており、大学において重要な役割を果たしています。多くの学生が日々の課題からリサーチ、研究など図書館に通って行っています。図書館が非常に充実している大学は数多く存在します。中でもハーバード大学、イェール大学の大学図書館は全米の大学の中でも1、2位の規模を誇ります。

学生会・部活・団体

4年制大学にはさまざまな学生会や部活があり、入学時期になると団体の勧誘で賑わいますが、そのほかに、アメリカには特有の学生団体Fraternity(フラタニティー)とSorority(ソロリティー)があります。Fraternityは男子学生が、Sororityは女子学生が構成する社交クラブのような団体で、とても結束力が強く、メンバーになると一軒家に共同で住んだりして親睦を深めます。

スクールカラーとマスコット

アメリカの大学では、各学校ごとに、スクールカラーとマスコットが決められています。大学のショップではロゴ入りトレーナーやTシャツが販売されていて、多くの学生が自分の大学のグッズを持っています。

カレッジスポーツ

日本では高校野球が毎年注目されますが、アメリカはカレッジスポーツ(大学スポーツ)がとても盛んで、シーズンになると大学をあげてサポートします。特に、フットボールやバスケットボールは全米でもファンが多く、開幕すると多くの学生やファンが行列を作り、試合を観戦します。

自分の大学のチームを応援する時にスクールTシャツやトレーナー、またはスクールカラーと同じ色の服で応援に行くのが一般的です。また、フットボールの試合などでは、スクールマスコットがチアガールや応援団と一緒に応援しており、ライバル校同士の対戦だとマスコットの応援バトルも見られます。

キャリア

日本で就職する場合は、早くから文系・理系に振り分けられ、大学を卒業しても全く専攻に関係ない職種に就職することがよくあります。一方、留学生が大学を卒業後にアメリカで就職する場合は、自分の専攻分野に関連した職業に就くことが一般的です。例えばホスピタリティーを学んだ人はホテルなどの接客業に就職することは当然の流れであり、大学で知識・実践力をつけた、その分野が得意な人たちの集まりによって社会が成り立っている構造になっています。

OPTについて

フルタイムの学生として1年以上のプログラムを終了すること前提として、卒業後、1年間アメリカでフルタイムで就労することができます。職種の選択は学生の専攻する学術領域に限られ、大学の許可および移民局の許可が必要です。申請は、卒業の90日前から行う事ができますが、コース終了までに申請しなければなりません。

 

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